社協臨時職員が600万円着服

北海道のどこかのまちでこんな事件があったみたい.

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040604&j=0022&k=200406041752
http://www.stv.ne.jp/news/search?idno=20040604082421

たまたま,このまちのことや事件の舞台となった社会福祉協議会を知っている.犯罪は犯罪として適切な処罰がなされて然り,と思う.ただ,この事件は個人の罪責を問うだけじゃあ何の解決にもならない,とも思う.

なぜ,臨時職員という待遇で実質この人だけが金庫番をしていたのか.ではなくて,なぜこの人に臨時職員という待遇で金庫番をさせていたのか.これが,組織の問題として非常に重要な点.

「臨時職員だからあぶない」という短絡ではない.公金を管理するという業務にはその業務を遂行する権限と反射的に要請される責任がある.件の臨時職員は長期に雇用されていたらしいが,それでも組織の観点から見れば内部規律の及ぶメンバーかどうかと言えば正規職員よりはいくぶんか割り引いて考えなければならないだろう.少なくとも,正職員がチェックするシステムがなければならないだろう.「あれはパートのやったことです」などという申し開きは,法人として許されるわけがないのだから.

このあたり,安価に労働力を調達できるといった安直な理由で正職員の欠員を臨時職員に置き換え,職員としての待遇は大人と子どもくらいの差,でも業務内容はおんなじ〜というこのまちの役場にも猛省が必要だろう.草葉の陰で海老一染之助も泣いとるぞ(向こうは「ギャラはおんなじ〜」だかんね).金だけじゃなく個人情報のたまり場のような職場なんだから.

なんでこのまちのことをディープスロートっぽく語れるのかについては訊かないように.