24：30ごろ解放
で，要綱案どころか（事業概要に関する）説明用資料もできまへんでした…．
当初の予定では，明日朝イチで町長と助役に説明ということになっていたのだが，課長の方でたぶん間に合わないと判断し，時間帯を夕方に変更してもらった模様．遅くとも午前中には要綱案含め説明資料ができるだろうと踏んで課長は「もう帰れ」というが，無理ですから！残念！
業務を命じられた者が，業務遂行できるかどうかを考えて言っとくれよ…．
実は今回の新要綱制定には4月に遡るエピソードがある．廃止を予定している現要綱による交通費支給事務をボキが命令を受けてやっていたのだが，要綱そのものにいろいろな欠陥があってこのままではマズいと判断し，弥縫策として様式の改正だけをしようとした．しかし，かかりちょに次の理由でダメ出しされたのだった．
- 年度の途中に要綱を改正するのはマズい
- 議会で新年度に入ってから要綱改正をすると答弁したので今するな
- 今までこれでやってきたんだから，そのとおりにやればイイ
まぁ，1と2の理由はそうですねぇ，でいいんだが，3の理由にはオレ激高．要綱に瑕疵（マズい部分）があるからオレは改正させろ，って言ってるんだから．実際には3の理由から先に言われてダメ出しをくらったので「私，こんな要綱で支給できませんから！」と怒鳴ってしまいました…．この対応を周りの上司たちに「それはお前，大人気ないよ」とたしなめられたので，かかりちょに「今回のは現要綱でとりあえず支給します．ただし，要綱改正を早くやってください」と言って，前例踏襲で支給を行ったのだった．
その後，
- 要綱に規定していない施設に通っている人に交通費を支給していた（爆
- 申請者の住所地を誤ったまま数年に渡って交通費を支給していた（猛爆．交通費支給事業なのに起点となる住所地間違えてたら，どもならんだろ…．）
といった大問題が発覚し，その対応をかかりちょにさせたのだった．そんな経過があったので「要綱改正はかかりちょが責任を持ってやってください」と念押しして，ボキは手出ししなかったのだった．
で，今頃要綱改正が出てくるわけで（爆
実際には新要綱の制定なのだが，とにかくやり方がダメ．以下，そのダメさを列挙．
- 現要綱では規定の仕方にさまざまな問題があるから改めるというのに，そのダメ要綱を参照しながら新要綱を作ろうとする．問題点を解消する参照の仕方ならまだしも，何が問題なのかどうやら分かってないようなのでダメな部分をそのまま流用しようとしている．
- 同様の事業を行っている他市町村の要綱等をもらってそれをパクりつつ作ろうとしているが，その市町村の事情に合わせた規定の部分をそのままパクってしまっている．
- 要綱案を作る前に「対象者は〜」「助成割合は〜」といった事業概要を先につくるべき（これはそのまま説明資料ともなるし，要綱案の作成にも使える）なのだが，それができていない．
ことあるごとに「よその町村でわぁ〜」とか「うちの○○要綱でわぁ〜」という前フリで説明しようとしてくるのだが，基本的にうちのまちの実情にそぐわない／ダメなものを基準にして何か作ろうと思ってもダメなものからはたかだかダメ以下のものしか出てこないんだよ！
前例踏襲主義もここまで血肉化すればある意味，保護の対象にしてもいいんではないかと思うくらいだ．
前タイトル名に記したとおり，法律が読めないというのも致命的．例えば，法令等ではその法令の中で使う言葉の定義は，
- その言葉を定義する条文を入れる
- 「以下『○○』という。」という文を挿入し，その直前に書かれている内容＝「○○」とする
というやり方をするのだが，これができないつーか分かってない．特に2の方法．これは，その法令で使う文字数を経済するということでもあって，具体例（頭働かんのでけっこういい加減）を示せば，
第１条 この事業は、施設等に通所する際に利用者の居宅から施設までの通所にかかる交通費（以下「通所費」という。）を助成することにより、利用者の負担を軽減し、もって福祉の向上を図ることを目的とする。
第ｎ条 市（町村）長は、通所費の助成の可否を決定し、申請者に通知するものとする。
イタリックの部分：定義内容，ボールドの部分：定義語で，「以下〜」とやらなかったら，その要綱の中ではずーっと「施設等に〜かかる交通費」とやんなきゃならんことになる．あぁ，よくあるのは
特別児童扶養手当等の支給に関する法律（以下「法」という。）
つー感じ．18字が1字でいいでしょ？
こういうことは，別に自分で条例とか作らなくても，いろんな法律に目を通していれば分かることだと思うんですがねぇ…．いかに法律そのものを読まないで，解説書とかだけを見て事務をやっているかが分かる．
初歩的な指導を延々とするより自分で作っちゃった方が早いわけで，相手を追い込んだつもりが逆に漏れが追い込まれる状況に陥ってます…．明日も，自分の仕事は置いといて見守ってあげないとダメっぽい…．
