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nonfiction:「NHKアーカイブス」(2004/10/10放映分)

「秋の夜長のエンターテインメントシリーズ」のハナだった.いや,観といてよかった.


1本目は「NHK特集「さらば日劇 〜青春の街角の半世紀〜」」(1981).たまたま最近,立川談志の芸談(いつぞやの日記に書いた『〜遺言大全集』)で,日劇5階の「日劇ミュージックホール」での思い出話が綴られてたのを読んでたりしたもので(シンクロニシティ?),非常に興味を持って視聴.

ハナ肇がナレーション(懐かしい).久々にクレージーキャッツのシングル集を聴きたくなるくらいだ.

ボキは,日劇の中に入ったことは当然なく,その後建てられた有楽町マリオンにも入ったことがない(もしかすると,学生の頃,就職活動で通り抜けぐらいしたことはあるかもしれない).ただ,そこで「ウェスタンカーニバル」とか「NDT(日劇ダンシングチーム)」とかが繰り広げられていたということは,活字で知っていた(水之江瀧子…って書いたがこちらは松竹歌劇団だった(爆)).「ロカビリー」とか「レビュー」つったって,今じゃ何のことやら,という感じだろうが.

こういう史料的価値のあるフィルムを観るのは一種独特の高揚感がある.「ジュリーが若い!」「森繁元気だ!」「動いてる古川ロッパなんて観たことねぇよ!」とかね.

余談だが,この放送のちょっと前まで,AX系でやっていた「あの日に帰りたい。:東京キャンティ物語」というのをチラチラ観たが,八千草薫に「ここで,一人のアーティストが誕生したの….彼女の名は荒井由実」とかって,セリフあてるんじゃないよ!そう思うのも,なんか八千草薫ユーミンじゃ世界や価値観が違い過ぎで,老女という設定なら草村礼子あたりをキャスティングしてくれ,つー感じだったから(八千草薫と言えば,未だに60代くらいの人の間では山本富士子に並び「私の憧れでした」という「格」を感じるからなんだけど).

2本目は「東京の山賊」(1970).アニメ・虫プロ谷幹一なべおさみ桜井センリジェリー藤尾(!)といったキャスティングを見るに「シャボン玉ホリデー」を中心に当時のバラエティ番組で脇を固めてたコメディアンを永六輔人脈で引っ張ってきたんだろう.ウェルメイドな喜劇として成立している.音楽も中村八大.ちなみに坂本九は欠席.

アニメも,なんと言えばいいのか,今のアニメではない.テイストが.むしろ「cartoon」といった方がイメージに合う.「トムとジェリー」のような(実際,ドラマ中のナレーション部分は,「トムと〜」であててた声優がやってたし).「フィルムに直接描いてた」と永は語ってたが,実際はともかくフルアニメじゃない,キャラが常にボールのように弾んでる,そういうアニメでこれまた懐かしかった.

関口宏も日曜朝のニュースワイドショーで仕切るより,時代劇とかで役者やればいいのに….この作品では主人公(白のジャケットで決めるさわやか警察官!)なのだが,今なら佐野浅夫クラスのワキでいい仕事できると思う.大根だろうが.

ついでに,ヒロインは由美かおるだったが,ボキ的にはチョイでた看護婦役の園まりに悩殺される!….