引っ越し作業中の現実逃避

…大いにメゲる.
冷蔵庫の処理.…病気になるかと思った.レアチーズケーキは腐敗してもレアチーズケーキの香り(臭いか)ということは分かった.
分かってたことだが,本大杉.トラックベースの4×4に何回積んで往復したことか.ダンボール等にとりあえず突っ込み,カラーボックスやら車で運べそうな本棚を積んで新居に持っていったが,まだ半分くらいある.新居に送り込んだカラーボックス7つ,本棚2つ.
雑誌も捨てりゃあいいとは思うのだけれど『思想』『現代思想』とかは処分しにくい.別にアカデミズムの末席を汚しているわけではないのだが,近くにデカイ図書館があるわけでもないので,ふとバックナンバーが読みたくなっても読める場所にいないから,捨てるのが惜しくなる.そんなに読み返してるわけじゃあないが
これと同じ理屈で,貧乏だけど本は買うことにならざるを得ない.
一つには,読みたい本が図書館に配本されないから.田舎の図書館はそんなに人文社会科学系の理論書を配架しない(蔵書とする書籍選び・場所確保に日夜腐心されているとは思うが,ラインナップを見れば全国紙・地方紙の書評欄で取り上げられたものばかり.なもんで,信原幸宏『心の現代哲学』勁草書房勁草書房,だよ)とか入るとビビる.誰がこのエリアで読むの?ってね).ニーズがないし.
また,その手の学術書ってそもそも初版の部数が少ないから,確保しないとしばらく読めなくなることになる.図書館相互の融通制度で,他館に入ったものを借りることはできるが,これまためんどくさいし.
さらに,ボキは貧しい学生時代を過ごしたことの復讐みたいなもんで「買えるときに買え」とばかりに買いまくったもので.読みたい時に読めなかった*1後悔やうらみからこういう消費行動を続けてきたのであります….
そうは言っても,いわゆる積 読 率 は 相 当 高 いですが(爆).
最後の私怨を除いた結論として,田舎にいると本好き(本読みじゃないです…)は必然的に蔵書派になってしまうのではないかと思われる.
本格的に現実逃避しそうなのでこのあたりで止める.

*1:まぁ,大学も田舎だったので,卒論の時は読まずに断念した文献が多かった.元々文学部のみの教育系単科大学が,教養科目の社会科スタッフの独立によって社会学科を作り上げ(確信に近い推測),さらにその学科内で法律・社会学・経済学・社会思想・行政学…とゼミ分けしたようなところですから.それでもフツーの大学なら指導教官の研究室に行けば…という望みもあるが,あたしの指導教官は独自研究派(悪く言えば自身の上昇志向が勝ち過ぎ)だったもので,教官の最近の研究テーマと外れたトコにいたあたしは寄り付く気になれなかった.業界通の方はここまで書けばあちきがどこの出か分かるだろう.