「障害者の自立」(CX系『NEWS JAPAN』内シリーズ)

滝川クリステル萌え〜.
…ではなくて,CX特有のやたらにバラエティー色の強いニュース番組づくりが鼻につくものの,他局ではあまり報じられない「障害者自立支援法案」に関連するタイトルどおりの内容をシリーズとして送っているだけでも,十分意義あることだと思う.
「自立」が経済的になにものにも依存せず,独力で生活全般を送る,と捉えるのは,個人的にはあまりにも狭量だと思う.
にもかかわらず,多くの人は「自立」とは,そうあるのが当たり前と考える.
ここで,再考を促したいのは「各々の能力に応じて」上述の状態を目指していく日々の営みこそが「自立」なのではないか,ということだ.自らの日々を省みて果たしてどれだけ自分は「自立」しているのか.自分の生活に必要だからモノやサービスを買う・使うということを考えれば,健常者だって言うほどには「自立」なんかしてないのじゃないだろうか.
「いや,それは『自立』を拡大解釈しすぎている」と反論する方は,もう一度「各々の能力に応じて」という個々人の初期条件を思い返してほしい.たしかに,制度や社会通念とかが障害のある人たちが自立して(普通に)暮らすことを想定しなかった,ないし配慮できなかった時代もあったろうが,今はそういう時代ではない.
24時間常にヘルパーの介助を受けながらも「自立」した生活を送るというのは決して形容矛盾ではないと思う.