"KILL BILL Vol.1"

なんで,こういうのを劇場で観なかったんだオレはっ…!

製作年:2003
製作国:アメリカ
時間:113分
配給:ギャガ=ヒューマックス
公開日:2003-10-25〜2003-12-05
スタッフ・キャスト:
製作・監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマンルーシー・リューダリル・ハンナデヴィッド・キャラダインサニー千葉ジュリー・ドレフュス栗山千明

ハリウッド最強の映画オタクが謳い上げる、古今東西バイオレンス活劇の結晶美!

ひとりの女が長い眠りから目覚める。彼女の名は、ザ・ブライド(ユマ・サーマン)。自分の結婚式の最中に、かつて所属していた毒ヘビ暗殺団の襲撃を受け、夫やお腹の子を殺されたのだ。奇跡的に回復した彼女に残されたのは、暗殺団とそのボス―ビル(デヴィッド・キャラダイン)への復讐のニ文字だけだった。ザ・ブライドは伝説の刀鍛冶―服部半蔵サニー千葉)を訪ね、名刀ハットリ・ハンゾウを譲り受ける。暗殺団のメンバーは5名。その名を記したリストを手に、女刺客の復讐の旅が始まった。キル・ビル…ビルを殺せ!

鬼才タランティーノ、6年振りの新作。3時間超の内容から突然の2部作公開。日米中を跨いだ長期ロケ。チャンバラ、カンフー、ウエスタンを融合したゲーム的世界観。8分のシーンに8週間かけた瞠目のアクション…。話題には事欠かない本作だが、その核心を一点だけ挙げるなら、実は単純な話、登場人物のポップで個性的なキャラクターに尽きるだろう。

闘うミューズを熱演するユマ・サーマン。第2のヒロインとも言えるルーシー・リューサニー千葉ら、往年のスターが貫禄を見せれば、『バトル・ロワイアル』の栗山千明は女子高生の刺客を怪演する。絶妙の配役に多彩な見せ場が用意され、驚天動地の活劇ワールドが形作られる。タランティーノの才とは、縦横無尽のオタク知識を操りながら、俳優たちの魅力を極限まで引き出す技にあるのだ。まずは必見。
映画生活」より(http://www.eigaseikatu.com/title/s-3600

深作欣二へ捧ぐ」というクレジットが冒頭にあったが,「深作へ」というよりは東映ヴァイオレンス路線へのオマージュという音と画.
L.A.ロケのシーンはタイトなアクションに仕上がってて,すっきりしていていいのに,日本でのルーシー・リューとの場面は,一昔前の外国映画における「ニッポン」として提示されてて「?」と思ったりもしたが,あれはタランティーノにとっての日本,ということなのだろう.決戦場所の大きな階段のある貸座敷みたいなところは,「蒲田行進曲」あたりから着想したのだろうか?あんな,黄色い着物来た幇間みたいなのがいる(しかもあれじゃただのコメツキバッタだ)座敷はないだろうとか,いろいろ不満もあるが,「大座敷(というか「殿中」のイメージだろう)」「雪の庭園」をチャンバラの場所に選ぶところがチャンバラ映画の嫡流に本作があることを証明しているかのようだ.
ユマ・サーマンが大きな手で日本刀を振り回し,柳剛流よろしく刺客の足元を撫で切り,突いては倒す殺陣のシーンはちょっと日本的ではないが(あそこでワイヤーワークはないだろ,という演出の挟み方も今一つだったが),まぁいいでしょう.ユマ・サーマンが好きだからいいんです
死国』で個人的に衝撃を受けた栗山千明も分銅付きの鎖を振り回し,ユマと大暴れ.ルーシー・リューとのバトルより見応えがあった.白のハイソックス,というのが中途半端な女子高生造型になってましたが….
そして,回想シーンはアニメ.少女時代のルーシーの声をあててたのは前田愛?これもまた,ツボだったり(爆).
こういう作品に分析的な話をいくら費やしてもしょうがないように思えてくる.眼に知性を感じる女優たち(ユマ&栗山)がムチャクチャやるのを楽しむ.ただそれだけでオレは快感だった.