オレが音楽センスないの?ヤツらがないの?

id:h2so4:20050321:p1で「退団宣言」していたバンドの役員会に召還される.
メンバーは事務局担当の子どもメンバーの親2名,音楽監督であるフリーのSax奏者とオレ.
まず,北朝鮮戦見ながら打ち合わせしようと思うな!これには,本当に腹が立った.
で,話は音楽監督トーク中心.曰く,
「『解党的出直し』(意訳.つまりバンドのOB・OGへの呼び掛けは期待できないし,コアメンバーとしてきた小中学生・高校生の取り込みは難しいので,子育て中の親でもいいからメンバーとして入れていきましょう,ということか)を図り,9月までは『団員募集』のためのパブリシティを充実させましょう.そして,3月に集まったメンバーでコンサートを作っていきましょう」とのこと.
オレは,それ以前の「バンドで持っている楽器の種類・数・状態を把握せよ(でなきゃ,楽器のない初心者など呼べん)」とか「このバンドは選曲が遅い.演奏会の半年前に楽譜が配付されていたっておかしくないと思う」とか言ったところ,音楽監督,特に後者に反応し,
「でも今まで,1か月くらいの練習でも大丈夫な曲を選んできているでしょう?」と選曲タイミングは従前どおりでいいとの批判.
で,「昨今,『スウィング・ガールズ』や所ジョージ先生の番組で吹奏楽が取り上げられるなどして,吹奏楽に興味を持つ子どもが増えているのでは」という話をしたところ,音楽監督「ボクは,あの吹奏楽コンクール常連校を取り上げた(所さんの)番組は,好意的に観れない.むしろ,ああいうものとして世間が吹奏楽を一般化して認識するとつまらないのでは」との批判.
彼の持論では,いわゆる普門館で毎度「きんしょうゴールド」なトコロは,機械でのチューニング,パートないし個人ごとの機械的な練習での蓄積を合奏で調整してフルオケ的音にまとめているだけで,個々人の性格やキャラに沿った音づくりを殺した上での音楽だからつまらないし,いい響きが出ないとのこと(意訳).
たしかに,所さんの番組でのブラス・Boys'n'girlsは音楽というよりは「苦しくたって悲しくたって,ステージの上なら平気なの」的なスポ根心性を注入された上での演奏,になっているかもしれないが,ハードな基礎練の上に音楽性というものが少しでも見えてくるものじゃないかと思うのですが,オレは.
つまるところ,彼の言うところは「音楽を楽しむ」という一見やさしさに満ちながらきわめて高尚で高踏的な物言いによって,インプロビゼーションのような感覚で子どもたちに曲を演奏しろ,と要求しているだけのことである.そりゃ,あんたは「プロ」であるからそれでいい.しかし,アマ,なかんずく子どもたちは吹奏楽以外のいろんな興味・関心事があるのだ.適切な目標設定が求められるところなのである.さらに言えば,多くの子どもは自発的に基礎練習などしない(そもそも吹奏楽の活動をしに来ているのに楽器すら出さないことだってあるのだ!).そんな力で演奏して何が楽しいのか.
これとは別に社会人,つーか勤め人の立場からすると,早くどんな曲をプログラムにかけるか知りたいと考えるように思う.このバンドの通常パターンはよくてプログラムは1か月前発表である.発表後,全練習に参加できるやつならいざしらず,これが常態になったら社会人の参加ははっきりいって無理ではないだろうか.
音楽監督の,アマチュアに配慮したかのように見えて実際はおためごかしとしか思われない打ち合わせでの発言にチョイと切れましたよ,オレは.(乞批判(もちろんオレへの)).
(たぶん後で適宜加筆修正します)