Musical Baton

内気で甘えんぼなぬこ・フィガロの父であり,クラシックに造詣の深い畏友・N氏のご指名なので.

1.Total volume of music files on my computer
3.80GB.意外にiTunesに膨大な(当者比)ファイルがあった.ただし,この中には,社会福祉士養成講座なんかのファイルもあるので,実際には2GBくらい?

2.Song playing right now
たしか,Mahler: Symphonie No.6だったと思われる(車の中).

Pierre Boulez/Wiener Philharmoniker
Deutsche Grammophon - #45835 / 1995/04/11
ASIN:B000001GOZ

3.The last CD I bought
たしか,グループ魂『荒ぶる日本の魂たち』ASIN:B00024JIR0う.

4.Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
「記憶力弱いのか?最近のばっかじゃん!」「節操なく聴いているが,ベタなのが好き」「HIP HOP,レゲエあたりは聴かない」「和もの偏重」という特性が垣間見られると思われるリスティングをば.

canna「風の向くまま」
草ナギ剛×西村雅彦『TEAM』のエンディング・テーマ.基本的には,バ ラ ー ド は 嫌 い だ .だが,この切なさ加減は,今でいうところの「要保護児童」による事件を叩き上げ警察官と若手文科省官僚のチームが,大抵は頭に疑問を残しつつ解決する,そのあとのやるせない余韻とマッチしていたように思う.詞は意外に甘い.
筋肉少女帯モーレツあ太郎
「狂えばカリスマか/吼えれば天才か/死んだら神様か/何もしなけりゃ生き仏かっ!/そんなロックで子どもが跳ねる」時代をこのように暴力的につかみ取ったこのフレーズ.三柴理(当時,江戸蔵)のピアノ・イントロも素敵.筋少は好きな曲はこの他にもたくさんあるが,初期のバンドの持っていたエネルギーを一番感じるのは,個人的にはこの曲.
竹内まりや「シングル・アゲイン」
この曲が「火曜サスペンス劇場」で流れていた高校生の頃,人生最初の失恋体験の克服ができなかったオレは,この曲の歌詞世界と自分の失恋を重ね合わせて聴いていた.そして,学校にいても家にいても,ただただ,「この時にこうすべきだった」「あの時にこうしていたら…」と「手放した恋を今」オレが「悔やんで」いた.そうして「やっと本当のさよなら/でき」ずにいたのだった(なんだかんだで10年近く引きずっていたかもしれん).竹内まりやは,アンニュイ/学生気分=背伸びな世界観の曲が多くて,怨念・私怨から世界の肯定へとどんどんリリックの世界を変えて来た中島みゆきの方が本当は好きなのだが,これだけは,切れば青汁逆噴射な青春時代の痛い一曲(ちなみに,竹内より先行して同様の世界観の詞づくりから,より楽曲をソフィスティケートして(ホイチョイ・プロダクションの映画のテーマのような広告代理店的マーケティング路線を採ったというか)いったユーミンはあまり聴かないできた).いずれにせよ,いまだにガールズ・ポップを聴くことの方が多く,男のバラードが嫌いなのは,(ステロタイプと言われるのを覚悟しつつ)女性のウェットな感情の方がしっくりくるからだと思われる.
King Crimson"Discipline"
プログレは好きなジャンルだったが,結局まともに聴いてきたのはクリムゾンだけだったように思う.他があまり記憶に残らなかった.その中でも,この曲はヴォーカルなしで,同じフレーズを2系統で少しずつずらして演奏するだけ(録音なのかな)なのだが,ズレというかゆらぎ(「1/f〜」とか懐かしい言葉になったが)が心地いい.
チャイコフスキー交響曲第5番
ここはN氏とかぶる.オレのクラシックの導入はチャイコで,そこから印象派とか,現代よりに関心がシフトしていっている.最初は4番がお気に入りだったのだが,4番の慟哭と6番の『悲愴』の深く暗い絶望の要素を持ちつつも,第2楽章の雄大な主題に見られるような穏やかさを感じられる5番がいい.チャイコはなんでも劇的というかドラマチックな楽曲が多いが(『1812年』も大好き),知っているチャイコの中ではもっとも抑制のきいた,それでいてドラマチックな構成のように思われる.

次点
マーラー交響曲第6番:マーラーは楽曲のどこかにオチを持ってくる,かつ,しつこいフレーズが多く「オレと似たようなヤツだったのでは」と感じてしまう.
The Bee Gees"Secret Love":『鶴瓶・上岡パペポTV』でオープニング採用されていた曲.甘ったるい歌詞だったが好きだった.そらで歌えるくらいにまで聴きこんでいて,大学の英語のテストで「問題が解けない人,時間が余った人は,英語でメモを残したら加点します」という教員の指示に従い,歌詞全部書き出したことがあった.ちゃんと,本 問 も 解 答 し て ですが.
"I Remember Clifford":もとはsaxのソロ曲であり,Jazzのスタンダード(って言ってもいいんだと思う)だが,ラッパでのfeatureが泣けます.死ぬまでに,演奏したい曲.
クレージーキャッツ「これが男の生きる道」:「モーレツ」のアンチテーゼでもある「スーダラ」を表現しきったクレージーにあって,悲哀に満ちた一曲.この一曲があっての「スーダラ」,と聴くとより深い.
5.Five people to whom I'm passing the baton
5人も頼める友だちなどいないんです…orz
ということで希望だが,あきを氏(ノラないだろう)pjam氏(見ててくれてはるのんか?)HOTEL TOYOKAKU主人氏(ご無沙汰してます)の3人は見てみたい.
お三方,無視していただいて結構です.