読了:鹿島+井上『ぼくたち,Hを勉強しています』
約3年前にも単行本を読んで,感想をあげている(id:h2so4:20040507)のだが,今回,朝日文庫版を再読.
- 作者: 鹿島茂,井上章一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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ただ,巻末の室井佑月氏による解説は,「猥談(鹿島氏らによれば「性談」)なのに,セックスそのものについての言及がなくて私たちのしてるのとは全然違う」(大意)については大いにうなずけた.
本編の対談内容は,著者たちの男女の出会いに関する話以外ほとんどが性的嗜好やフェティシズムに関する薀蓄の応酬で,それはそれでおもしろいのだけれど,これを「性談」と呼んで「性談のできるいっぱしの男になりたい」(大意)のように気炎を吐かれてもなぁ,という思いも抱いた.まぁ,アダム徳永氏が書くような本とか,鷹さんの『エリートセックス』のような本を書いて欲しいとは言わないけれども.
- 作者: 加藤鷹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/05/30
- メディア: 新書
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本書では,後半参加している原武史氏が,鹿島・井上両氏に「痴漢の社会史を」と望まれているのだが,その後『鉄道ひとつばなし』『鉄道ひとつばなし2』で関連するエッセイを見たものの,まとまった論考は出ていないのではないかと思うので,いつか書いてもらいたいと思う.ちなみに『鉄道〜』『鉄道〜2』は,あたしはいわゆる「てっちゃん」ではないのだが,読みやすく面白いのでおすすめ.そういえば氏の『滝山コミューン一九七四』も読みかけだった….
- 作者: 原武史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/09/19
- メディア: 新書
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- 作者: 原武史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/19
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- 作者: 原武史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/19
- メディア: 単行本
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