上京

 前回来たのも,閏年だったか?埼京線を降りて板橋の宿に入る.
 どうも出口を間違えたようで,滝野川口に出てしまい,思いっきり町中をさまよってしまった(爆).滝野川といえば,つい先日,警察官が銃をちらつかせてしゃがみ込みの若僧を追っぱらった,あの管轄は滝野川だったか?たまにはそういうプチ強権発動もありでいいような気もした(←無責任).狭い路地を歩きながら「滝野川って,昭和30年代に女子高生が殺害された事件のあった…」と考えていたが,あれは小松川事件だったと今気づく.
 東京は,いつものように駅の周辺でドブと揚げ物の臭いがする.フライドチキン系.
 上り下りのある細い坂道を歩いていて,袋小路に入らないようにと思いつつもなぜかわくわくしていた.普段見慣れているまちは,平地で視界を縦に遮るものがあまりなく,先が見通せる.何となく安心だが,慣れると単調に過ぎるまちなみだ.だから,地理感覚がないと往生してしまうようなまちのつくりをたまに実感すると,不安と期待が入り交じる.
 もう少し若かった頃,東京を歩いて「都会に生きている人は,こんな複雑な町をまちを歩けるとはなんて賢いんだ」と思った.そんなことを思い返しながら,行き止まりに突き当たってしまったとき思わず「うわ!」と声をあげてしまったが,なんだか心地よくぞくぞくする感じ(矛盾)がした.
 帯広も朝でプラスの気温だったが,それにもまして東京は暑い.