読了

 どうせマンガばかりですよ….感想以下ですよ….

爆笑問題のニッポンの教養 哲学ということ 哲学

爆笑問題のニッポンの教養 哲学ということ 哲学

 結局,再放送でもこの回を観ることができなかったのだが….
 本編の「心をどう説明するか」という問題を巡るやりとりも十分面白かったが,あとがきの野矢センセイのことばはありがたい内容だった.
 あたしも,かつては病人だったのだけれど,病人の先達として伴走ならできるというセンセイに「もっと病んでいる頃に出会いたかったなぁ」などと思ったところ.


 これも「ニッポンの教養」モノ.
 『ホーキング 宇宙を語る』が大ベストセラーになっても10代の頃はほとんど興味のなかった宇宙論だったが,これを読んで(というかこの回の放送は見ていたのだが)興味を持った.ようやく持てた,という感じが近いかもしれない.



爆笑問題のニッポンの教養 生き残りの条件≠強さ 数理生態学

爆笑問題のニッポンの教養 生き残りの条件≠強さ 数理生態学

 「ニッポンの教養」モノ,3つめ.
 放送自体も観ていたのだが,実にやさしそうないいセンセイで,結論的には「進化とか適者生存とかってそれほど合理的に形成されるわけでもない」という,あまりマッチョではない仮説が提示されてなかなか好印象だったし,実際,世の中そうあって欲しいものだと思った.



地平線でダンス 04 (ビッグコミックス)

地平線でダンス 04 (ビッグコミックス)

 最新刊.
 ストーリー自体はかなり激しく動いているのだけど,タイムトラベラーものに親近感が沸かないせいか,今一つ.




いぬ 1 (小学館文庫 かE 1)

いぬ 1 (小学館文庫 かE 1)

いぬ 2 (小学館文庫 かE 2)いぬ (3) (小学館文庫 (かE-3))いぬ 4 (小学館文庫 かE 4)
 柏木ハルコの最初の代表作を初めて文庫で読む.
 本作に関する評は,それぞれの巻末にピエール瀧をはじめとして寄せられているので,特にこちらとしては言うべきこともない.




ブラブラバンバン 1 (ヤングサンデーコミックス)

ブラブラバンバン 1 (ヤングサンデーコミックス)

 それよりも,最近映画化されてコミックスも復刊され始めているこちらの方が個人的には思い入れがある.なんせ,吹奏楽部に在籍していたし,リアルタイムで連載を読んでいたということもある.
 もう,感想でも何でもないが,両作とも煩悶――必ずしも性的な煩悶だけでない煩悶がテーマのように読めた.
 2〜4巻を再読した後,いずれ改めて何か書くかもしれない.


さくらん (KCデラックス イブニング)

さくらん (KCデラックス イブニング)

 初めて読んだのだけれど,安野モヨコの描く「苦界に生きる女」はそれほどずれてないような,というかあたしが思い描くそれとそんなに違わなかったことに,なんだか安堵したというかなんていうか.




へうげもの(6) (モーニング KC)

へうげもの(6) (モーニング KC)

 これも最新刊.
 「数寄」に入れ込むあまりどんどん暴走していって終いに竪穴式住居で茶を点てるところまでいったところ,利休に「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」と一喝され,いったんは公務に励んで傷心を癒そうとするも「数寄」が捨てきれない織部が,山田芳裕の描画でこちらには痛いように,そして笑わずにはいられない形で表現されている.織部オノマトペによる表現(本刊ではあまりなかったが)も笑える.


ずっと先の話 (KCデラックス ヤングマガジン)

ずっと先の話 (KCデラックス ヤングマガジン)

 短編集.
 あまり,クる話はなかったなぁ….そういえば,これ読む前に『お茶の間』を読まないと….




社会学の名著30 (ちくま新書)

社会学の名著30 (ちくま新書)

 だいぶマンガばかりだったが,やっと新書(それでも新書か…)を.
 ちくま新書では,歴史学政治学でも先行して「名著30」を出しているのだけれど,社会学,しかも竹内洋の「名著30」とあって,一気に読んだ.この人,昔から新書でばかりだけれども読んでいるが,実に読みやすく,しかも味わいがある文章で大好きだ(もはや(というかかなり以前から)学問的でもなんでもない評価).
 とにかく要約がうまい.自分が読んでいない本についても,そうとしか思えない.で,要約されるとたいがい「あぁそういう話なんだぁ(完)」と思うところ,なぜか原典に当たってみたくなる書きぶりになっている.んで,ついあたしは,未読の竹内セレクションを徐々に集めて読み始めようとしている次第.時間があれば,再読したいのもあるんだけどなぁ….
神聖喜劇 (第1巻)

神聖喜劇 (第1巻)

神聖喜劇 (第2巻)神聖喜劇 (第3巻)神聖喜劇 (第4巻)神聖喜劇〈第5巻〉神聖喜劇〈第6巻〉
 すみません!つい斜め読みしてしまいました!
 だけど,斜め読みじゃ全然分からん,この世界!
 もう一度腰を落ち着けてじっくり拝読いたします.伊達に『失われた時を求めて』と比肩されてないわ.