読了(したような気がするもの)
なんせ,いつも飲みながら,そして寝ながら読んでいるもので,記憶が曖昧.さらに,複数の本を拾い読みしてるもんだから記憶が混濁していることもしばしばで….
- 作者: 西島大介
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/08/26
- メディア: コミック
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そもそも「なぜに今,ベトナム戦争なのか」という時代選択の問題があたしにはよく分からない.本作以外にも,山本直樹の『レッド』のモチーフとなっている連合赤軍事件についても「なぜ今」問題が頭の中に浮かぶ.ベトナム戦争なり連合赤軍事件なり,昭和史の中の一大事件であることには疑問の余地もないし,特に後者については個人的に10代から20代にかけていろいろ本を読んだものだけれど,なぜ今モチーフとなっているのかがよく分からない.でも,作者たちがこれらを選択したきっかけはあるんだろうと思う.それが,今の時代精神というものと何か関連があるのか,そういうことがさっぱり分からないあたしである.
- 作者: 古屋兎丸
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2000/08/01
- メディア: コミック
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ちょうど『ショートカッツ』くらいまでの作品群なのかと.あたしは,別に女子高生とか幼女とかには興味がまるでないのだけれど,古屋のこの頃のか弱い描線で表現される女の子たちは繊細ではかなげ.そしてストーリーも切ない.まぁただそれだけではなくて,画力を惜しみなく披露してパロディもやっている.
爆笑問題のニッポンの教養 ひきこもりでセカイが開く時 精神医学
- 作者: 太田光,田中裕二,斎藤環
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 田中貴子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: 単行本
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「はじめに」と第1部の1章分,あとは第3部くらいか.
例によって,軽く酔いながら枕元で読んでいるので,読後の記憶があまりないのだが,著者の主張に首肯したのは「今の古文はよくて江戸期の日本文学までしか取り上げていない」つまり明治以降の文語文によるいわゆる擬古文は高校の古文の学習指導要領からは脱落しており(あたしの頃は,森鴎外の『舞姫』が現代文の方に取り上げられていたように思う.「石炭をば早積み果てつ」だかで始まる文章のどこが現代文なんだ!と当時思ったが),実はとっかかりとしてこうした擬古文あたりから古文をはじめた方が学習者にはなじみやすいのでは,といった意見.以前ここであたしの少年期の愛読書としてあげた村井弦斎なんかも,尾崎紅葉の『金色夜叉』なんかよりはマンガ
あとは,『源氏物語』にしろ『伊勢物語』にしろ巧妙に性的に読ませないことを指導要領上強いている,というのはなんとなく昔から思っていたこと.あたしが古文が嫌い(漢文は好きなんだけど)なのは,そういう色恋模様を,『目黒のさんま』のご家来衆ではないが気を利かせたつもりで骨を抜いたり蒸して脂を落としたりしてさんまを差し出すかのごとく,出汁ガラみたいなものをさらにしつこく品詞分解させられていたのが苦痛だったからなのだろうと思う.光源氏も業平も「ヤリチン」のくせしてスカしやがって!という本文以外のところから仕入れた古文に関する知識がそれに拍車をかけていたように思う.