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札幌歓楽街逍遙

 昨日から,研修会参加のため来札.
 初日は,研修日程終了後,映画『ぐるりのこと。』を観て,その後,元上司に誘われ久しぶりに気持ち悪くなるくらいまで焼鳥屋で飲む.
 二日目の今日は,研修会場から宿へ戻り,近くにある狸小路の回転寿司に入り夕食.ちなみに昼食は,研修会場の近くで見つけたセルフの讃岐うどん屋で冷やしぶっかけ+卵天・鶏天(揚げ物取りすぎ).
 回転寿司では「生ください」の一言がなかなか言えず,6皿くらいつまんだ後に,おずおずと「生を一つ…」と頼んでからやり出したために,いい加減腹がこなれすぎてしまって飲むにも飲めず,食うにも食えない悲しい状態だった.
 それでも,ソイとか活ホッキとか好みの白身と貝をつまみ,しめにこはだを取った.ちょっとネタの切り方が大きすぎて,なんか野暮ったい感じではあったけど,味はなかなかだった.
 かなり腹がふくらんだので,腹ごなしにすすきのをぶらぶらしてみようかと思い立ち,狸小路から南下.ソープランド密集地から始まり,ハコヘル系の店舗が集積したビル地域あたり,そこから南6条を東へ東へと歩を進める.昨年10月に風俗営業取り締まりの新条例が施行されて以降,各風俗店が提携して出店していた無料案内所が以前にも増して減少しているのに気づく.
 昨日に続いて暑い夜だが,風がないので余計に暑い.通りを行き交う人も地元の女性とおぼしき人は,なんていうのかタイトな薄手のワンピースにサンダル(ミュールか?)の夏モード.そんな中に,これからお仕事に出かけるだろう女性の何人かは,髪をあげて着物をきしっと着てあたしを通り過ぎていった.
 創生川に近づくと,通りの両側に寺院がいくつか出てくる.さらに創生川を越えると,南6条もそれまでの喧噪が嘘のようになくなる.ファンションホテルがいくつか並び,その間に昭和のたたずまいの商店や住宅が静かに息をしているような町並みとなる.もう少し歩き続けると通りと豊平川との合流あたりに奇異な建物が現れる.
 二つ続きのプレハブにそれぞれ7,8件のスナックのようなものが蝟集する場所で,いわゆる「裏風俗」を提供する店である.正確に言えば,連れ出しスナックのようで,実際には2畳程度の非常に狭いスペースしかない置屋みたいなものである.ここでの業態に関することは,あたしも聞いたことしかないので詳しいことは分からない.店の並びと並びの間が通路になっていて,そこを奥まで行ってじっくり敵娼を探すとの話だが,一度素通りして豊平川の河川敷で一服してから再びその会館の前を通ったものの,冷やかしが板についていないビビリのあたしは,「会館」と呼ばれるその建物からの気にあてられて中には入ることができなかった.ただ,通りの角にあった店の様子は見ることができて,狭い店内の真ん中に食卓テーブルをおいて差し向かいで3,4人の20〜30代とおぼしき女性が客待ちをしているようだった.
 じっくり冷やかしすることもなく,帰途についたあたしだったが,帰る道すがら,落語「お直し」に出てくる「羅生門河岸」っていうのは,ああいう感じだったのかなぁ,などとふと思った.
 ということで腹ごなしの散歩は,万が一のとき「拳骨」ではどうしようもないから諭吉数枚はおろしてはいたものの,艶っぽいところに立ち寄ることもなくおしまい.ふだん,いかに歩いていないかが分かる.途中から足があがらなくなっていたから….
 おまけ.
 4月の末,失火したソープランド江戸城」の前に立ち寄ったので,火災で亡くなられた方の冥福を祈りつつ,「江戸城趾」を携帯で撮影した.

御門の様子や外観からは,あまり火災の痕は見られなかった…もっとも火災が発生したのは3階部分だったようで,さもありなんではあるのだが.