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こういう質問は困る…

 後期高齢者医療制度がらみ.
 後期高齢の保険料を年金差し引き(←「天引き」では印象がよくないので言い換えている模様.しょうもない…)から口座振替に変更が可能になり,その手続きをあたしも対応しているのだが,ある高齢男性が窓口を訪ねてきた.80は確実にいってる,ヨボヨボして,毛糸の帽子かぶり,度の強い太めのセルフレームのメガネをかけ,「ひょうきん族」での鬼瓦権造が着てたようなドカジャンに身を包んだじいさん.
 あたしは,てっきり口座振替の手続きかと思っていたので「どちらの金融機関を使われますか?」と尋ねたところ「いや,その前に訊きたいことがある」という.
 「訊きたいことがある」という割には質問の内容がよく分からなかったので,持参していた口座振替手続きの案内文書の内容を多少かみ砕いて話したが「そういうことは分かっている」と言う.
 「えー,ですから,口座振替にすると,ご本人さん以外の方の口座,例えば息子さんがいらっしゃったとして,息子さんの口座からの引き落としもできる,ということです」
 「で,そのぉ,息子の口座から引き落とすようにすると,息子に迷惑をかけることはないのか,ということを訊きたいんだよぉ」
 「(一瞬,意識が飛ぶ)えぇとですね,ご本人さんの保険料が息子さんの口座から引かれることになりますから,その保険料分は息子さんの負担になってしまいますが,その前に息子さんとお話ししていただかないと…」
 「じゃから,息子に相談する前に,息子の口座からわしの保険料を引き落としたら,息子に迷惑をかけることはないのか?」
 「うーん(言葉が見つからない),保険料を息子さんが負担していただくこと以外には特別迷惑はかからないと思うのですが…」
 「思うじゃダメなんじゃよ!迷惑がかかるかかからないか,ここではっきりさせてもらわにゃ困るっ!わははは!(なぜか爆笑)」
 そのうちに「わしはこれしか年金もらってないので,介護保険料は安くならんのか」という全く別の話になっていったので,介護の担当者を引きずり出してあたしは退散した.ちなみに,このじいさん,いわゆる国民年金部分はたしかに少額なのだが,ほかに農業者年金等の支給を受けていて,実際には町民税も賦課されている御仁だった.
 結局,あとを引き受けた介護の担当者が,もう少しじいさんとやりとりをして「息子さんの口座から引き落とされる保険料の分をご本人さんがあとで息子さんにお返しすればよいのでは?」と提案すると「なるほど,それも一案じゃな」みたいに納得し「では,息子と話をしてくる」と帰ったという.
 家族会議での議題を,あたしらに振られても返答できないぞ….