今日観たもの

吉田恵輔純喫茶磯辺』,2008,ムービーアイ・エンタテイメント.
鑑賞メーターコメントはここ→http://video.akahoshitakuya.com/v/B001IH6NLY

 ヒロインが女子高生の映画であたしが好きなのは高岡早紀の『バタアシ金魚』と佐伯日菜子の『毎日が夏休み』(奇しくも両作とも原作は漫画)だったのだが,それにこの仲里依紗の『純喫茶磯辺』を入れてベスト3にする.
 鑑賞メーターでは物語に関係ないところばかりを取り上げたが,父と娘の関係が「なんかこんな感じなのではないだろうか」と娘のいない(爆)あたしにもリアリティをもって表現されているように思う.不意に転がり込んできた遺産で喫茶店を始めるいい加減さながら,なんとなく娘のことは気に掛けつつもベタに干渉せず(実際はバイト嬢・麻生久美子の存在でそんなヒマはないのだが),生理的レベルで嫌悪されない程度に娘に絡んでいく父を,娘の側も「バカじゃないの」「死んでよ」と悪態付きつつ見放してはいない.娘というよりも時々妻の視点で父を見ている感じ.この父子の掛け合いが観ていてほのぼのとする.ストーリー自体に大きな起伏はないけれども,登場人物たちのやりとりから立ち上ってくるほんわかしたものを感じ取るだけで楽しめる.
 仲里依紗がともかくいい!この年代の女子に反応することはほとんどないのだが実にいい!これは3月公開予定の『時かけ』を観に行くことになるな.