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読書メーター2010.01.04〜2010.01.10

2010年1月4日 - 2010年1月10日の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:934ページ

吾輩は天皇なり―熊沢天皇〜事件 (学研新書 14)吾輩は天皇なり―熊沢天皇事件 (学研新書 14)
戦後小さな騒動となった自称・後南朝後胤の評伝.権力奪取を伺う者が自身の正統性の担保として「玉」=天皇を担ぎ出す,これが2・26事件でも画策されていたようでこのイデオロギーは根深い.瀧川政二郎まで出てきたのに「熊沢天皇」の主張が正答に吟味され決着を見なかったのは果たして不幸だったのかどうか.戦後の政治体制の変化で「熊沢天皇」の正統性は法的にも埒外とされたが,結果にめげていなかった様子がやんごとなきお方らしい人柄を思わせる,なんてな.時折出てくる妻がサバサバしてて好印象.
読了日:01月09日 著者:藤巻 一保
朝鮮人特攻隊―「日本人」として死んだ英霊たち (新潮新書)朝鮮人特攻隊―「日本人」として死んだ英霊たち (新潮新書)
標題どおりの,太平洋戦争期に特攻隊として死ななければならなかった朝鮮半島出身の兵士たちについての記録かと思ったが,その朝鮮人特攻隊の記憶や存在そのものが現代の韓国の人々にとってどのように理解──本書で示されている多くは「日帝のために死んだ民族の裏切り者」ともいうような「拒絶」なのだが──されてきているのかが本書の主題.侵略国の英霊となった同胞から現代の韓国社会を照射するノンフィクション.読まれるべき佳作.
読了日:01月08日 著者:〓 淵弘
関東軍―在満陸軍の独走 (講談社学術文庫)関東軍―在満陸軍の独走 (講談社学術文庫)
関東軍成立から満州事変,ノモンハン事件,「関特演」と1945/8/9ソ連軍侵攻による壊走までの通史.関東軍を通して見た陸軍軍政史とも読める.ちょっと読むのに時間をかけすぎてしまってこれは再読対象.講談社選書メチエの同名書を読んでからにする.
読了日:01月05日 著者:島田 俊彦
『砂の器』と『日本沈没』 70年代日本の超大作映画『砂の器』と『日本沈没』 70年代日本の超大作映画
世代のせいもあるだろうが,本書に取り上げられた大作を観て大人になってきたこともあり,頭ごなしに「駄作が死屍累々」のようなことを言われたんでは立つ瀬がない,などと思っていたが,著者のこれら作品群への評価は予想していた酷評ではなくむしろ「憎みきれないろくでなし」といったところか.愛がある.その分,フォローがやや強弁気味になるのもまたいい味わい.角川作品の一部は原作のプロモーションとして成功している,との評価には大きく首肯.
読了日:01月04日 著者:樋口 尚文

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