今日観たもの

永田琴『渋谷区円山町』,2006,デックスエンタテイメント.
鑑賞メーターhttp://video.akahoshitakuya.com/v/B000T6C5EY

 仲里依紗目当て.
 円山町という場が持つ性や欲望にまつわるどろどろしたものがきっちり捨象されて(登場人物たちはこの地がどういう場所なのかを了解してはいるんだけど),「背伸びする恋」と「少女たちの心の交流」この2つのストーリーが展開する.中年オヤジのあたしにとっては,別に少女たちの抑えきれないリビドーの発現を期待していたわけではないのだが,体臭すら感じられない清々しい青春モノを年甲斐もなく観ることが「女の子ってこうなんだ」と勉強になった部分はありつつも退屈だった.なんか,円山町イメージアップ戦略映像の感.そんなに昔でもないこと,生活になんの不自由もないエリートOLがここで僅かな金を受け取って春を鬻ぎ,ある夜何者かに殺害された事件があったことの記憶とこの映画があまりに両極過ぎて,作品の持つイメージやメッセージをストレートに受け取りにくい自分がいるのかもしれない.