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中島らも死去

こんなことがあったなんて知らなかった.
階段から転落して中島らもさん重傷

人気作家の中島らもさん(52)=本名・中島裕之、写真=が、飲食店の階段から転落し、重傷を負っていたことが21日、わかった。らもさんは現在も関西の病院に入院し治療中だという。
らもさんの事務所関係者によると、階段から転落したのは今月15日深夜。知人と関西にある飲食店で会食後、店を出ようとした際、階段から転落。全身を強く打ったという。けがの程度など、詳しいことはわかっていない。

別の記事.
中島らも、入院…今後のスケジュールは白紙

今月25日には、名古屋TOKUZOでライブに出演予定だったが、らも抜きで“中島らも全快祈願ライブ”として無料で行われることに。京都市内で予定していた公開講座や講演も中止になった。最近は酒量が増え、常に酩酊(めいてい)状態だったという関係者の声もある。

この「全快祈願ライブ」のレポート等は見つからなかったが,そんな関係者の願いも空しく,彼は西へと旅立って行った.
作家の中島らもさんが死去(同記事より略歴引用)

兵庫県尼崎市出身。進学校として知られる灘中・高を経て大阪芸術大を卒業後、コピーライターとして活躍。カネテツデリカフーズのイメージキャラクター「てっちゃん」を主役にした広告「啓蒙(けいもう)かまぼこ新聞」を手がけた。
92年、アルコール依存症の体験を描いた小説「今夜、すべてのバーで」で吉川英治文学新人賞、94年に「ガダラの豚」で日本推理作家協会賞長編賞を受賞した。
86年に劇団「リリパット・アーミー」を旗揚げした。96年にはロックバンドを立ち上げるなど、作家以外にも幅広く活動していた。
84年から10年間、朝日新聞紙上に連載された「明るい悩み相談室」で、ギャグとウイットに富んだ軽妙な回答が人気だった。
03年2月に大麻取締法違反などの疑いで逮捕・起訴され、5月に大阪地裁で懲役10カ月執行猶予3年の有罪判決を受けた。逮捕から判決までの体験を「牢屋(ろうや)でやせるダイエット」と題し、出版した。最新の著書は今年6月に出版された自伝エッセー集「異人伝 中島らものやり口」。自作小説「お父さんのバックドロップ」を原作とする10月公開予定の同名映画に、散髪屋の役で出演している。 (07/27 20:51)

中学生の頃,半端な『宝島』少年だったボクにとっての中島らもは「グラサンかけて不機嫌そうなオヤジ」で「エッセイはおもしろいね」という印象しかなかった.初めて彼の作品を読んだのはたしか,高校2年の冬,本態性高血圧症の疑いで検査入院していたときのこと.『超老伝:カポエラをする人』だった.波音の聞こえる病室のベッドの上で,同室者に迷惑を掛けないよう爆笑をこらえながら一気に読み進めていった.それからはエッセイ,小説ともかく「中島らも著」は見つけ次第,読み漁った.

出世作『今夜,すべてのバーで』は,「アルコール性肝炎」と「高血圧」とえらい違いだけれども,内科の入院病棟を過ごした直後(まだ入院中だったか)ボクにとっての体験と重なる部分が多く,特に人の死の不条理さについての描写に共感した.また,だからこそ「別に楽しいことばっかじゃなくても,すばらしい日々じゃなくても,生きていくんだ」という考えを与えてくれるきっかけになったように思う.

ガダラの豚』も長編ながら,描写がきわめてヴィヴィッドにイメージできる快感を味わえる文章で,何度読み返してもあきない.

エッセイでは『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』が一番好きだ.『愛をひっかけるための釘』も,ガラではないが「美しい」一冊だ.

単行本として上梓されたものはほぼ全て読んだ.もっと彼の小説が読みたかった.

中島らもがボクの思想とか生き方に与えた影響は,自己評価ではあるが少なくない.