「日本の話芸」(NHK)

途中から観たが,金馬「百川」.
この根多,最初聴いたときは,全編,田舎者と江戸っ子の聴き違いからくるドタバタを素直にに笑えた.でも,何度か聴いていると,当たり前なんだがただそれだけの噺なので,笑えなくなった.それは,今回も同じ.「絶品」と言われる圓生師のも聴いたが,師匠の口舌が心地いいくらいにしか感じられなかった.
こういう根多もあった,という史料的な価値はあるのだろう*1

*1:明治初年まで実在した会席料理屋「百川」でのエピソードを噺にした,コマーシャル的な噺とのこと(『古典落語 圓生集上』ちくま文庫p.140ほか)