12月の読書メーター

 今年最後.
 最後の方は,実家にあるコミックスを復習的に一気読みが多かった.よって,マンガばかり.
12月の読書メーター
読んだ本の数:53冊
読んだページ数:9736ページ

この金融政策が日本経済を救うこの金融政策が日本経済を救う
高橋氏の新書は,説明が明晰で分かりやすい.日銀,サンドバック状態.あたし自身はリフレというか積極的金融政策を支持するので,本書での主張には概ね賛同するのだが,逆に日銀サイドは,これまで行っている政策をどのように自己評価してリフレ派からの批判に応えているのか,知りたい.近いうちに再読予定.
読了日:12月29日 著者:高橋洋一
殺し屋1(イチ) 10 (10) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 10 (10) (ヤングサンデーコミックス)
再読.何度読んでも,垣原というM男のマゾヒズムに関する思想がよく分からない.イチとの決戦を観戦するジジィの解説によって,垣原思想の誤りが提示されるが,これは分かる.
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 9 (9) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 9 (9) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 8 (8) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 8 (8) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 7 (7) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 7 (7) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 6 (6) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 6 (6) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 5 (5) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 5 (5) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 4 (4) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 4 (4) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 3 (3) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 3 (3) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
殺し屋1(イチ) 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)殺し屋1(イチ) 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)
読了日:12月28日 著者:山本 英夫
クーデタークラブ 6 (6) (ヤングマガジンコミックス)クーデタークラブ 6 (6) (ヤングマガジンコミックス)
再読.最終巻の著者あとがきにあるとおり「女装」と「学生運動」を絡めたストーリー展開なのだが,著者の評価とは逆に「女装」の方はディテールはともかくとして「学生運動」の方は不満足.リーダーの「生のリアリティの獲得」だけがお題目となっていて,テロリズム内ゲバが運動の過程でクラブの中から必然的に発生するという感じではなく,過去の物語化した学生運動の顛末を追体験しているだけに思われる.それが高校生ゆえの未熟さからくる限界としても描かれてはいないようで,う〜ん.
読了日:12月28日 著者:松本 光司
クーデタークラブ 5 (5) (ヤングマガジンコミックス)クーデタークラブ 5 (5) (ヤングマガジンコミックス)
読了日:12月28日 著者:松本 光司
クーデタークラブ 4 (4) (ヤングマガジンコミックス)クーデタークラブ 4 (4) (ヤングマガジンコミックス)
読了日:12月28日 著者:松本 光司
クーデタークラブ 3 (3) (ヤングマガジンコミックス)クーデタークラブ 3 (3) (ヤングマガジンコミックス)
読了日:12月28日 著者:松本 光司
クーデタークラブ 2 (2) (ヤングマガジンコミックス)クーデタークラブ 2 (2) (ヤングマガジンコミックス)
読了日:12月28日 著者:松本 光司
クーデタークラブ 1 (1)クーデタークラブ 1 (1)
読了日:12月28日 著者:松本 光司
空手バカ一代 (17) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (17) (講談社漫画文庫)
梶原・影丸版は,影丸譲也氏の劇画タッチで芦原英幸を軸とした極真空手家青春群像という趣.影丸氏がつのだ画をうまく模写して取り込む器用さが好きだ.
読了日:12月28日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (16) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (16) (講談社漫画文庫)
読了日:12月28日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (15) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (15) (講談社漫画文庫)
読了日:12月28日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (14) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (14) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (13) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (13) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (12) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (12) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (11) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (11) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (10) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (10) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (9) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (9) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (8) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (8) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (7) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (7) (講談社漫画文庫)
折に触れ再読するマンガの一つ.梶原・つのだ版での見所は,オランダで道場破りを挑まれた黒崎健時が大山にかけた覚悟の国際電話「自分は腹を切ります!」「黒崎よ,死ね!いさぎよく死んでみせい!一撃必殺の極真空手が敗れたときは…」何度読んでも爆笑してしまう(失礼だが).あと,置八子夫人に象徴的だが,女性の顔がかなり細面で柳腰という感じで,四角いゴツゴツな野郎どもとのコントラストが激しい.
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (6) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (6) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (5) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (5) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (4) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (4) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (3) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (3) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (2) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (2) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
空手バカ一代 (1) (講談社漫画文庫)空手バカ一代 (1) (講談社漫画文庫)
読了日:12月27日 著者:梶原 一騎
ブレイクダウン 5 (5) (SPコミックス)ブレイクダウン 5 (5) (SPコミックス)
行きつけの食堂で.完結.
読了日:12月25日 著者:さいとう たかを
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ)この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ)
幼少時代から現在に至るまで,サイバラはこんなにも真摯に「貧困」について考えていたのか.また,『近代麻雀オリジナル』に連載のあった頃のサイバラの家計は,こんなにとてつもない負債があったのか….経験に裏打ちされた金/仕事についての思想の一つ一つが,軽くはない債務を抱えているあたしにとっていちいち身につまされた.
読了日:12月23日 著者:西原理恵子
韓国映画ベスト100―「JSA」から「グエムル」まで (朝日新書 47) (朝日新書 47)韓国映画ベスト100―「JSA」から「グエムル」まで (朝日新書 47) (朝日新書 47)
ゆとり教育」推進派官僚として最近批判対象になりがちな著者が,古くから映画や落語評論を手がけていたのは聞いていたが,実際にその批評を読むのは初めて.文化庁時代に仕事で観ていたものも多いのだろうが,コンパクトな記述ながら的確な視点で各作品を簡潔に紹介してくれている.著者的ベストテンがあたしの好きな作品と重なるところ多く,個人的には著者の眼を信頼できる.けっこう,未見の名作が多くあるのだなと認識.
読了日:12月23日 著者:寺脇 研
居酒屋礼讃 (ちくま文庫)居酒屋礼讃 (ちくま文庫)
この手の本を読むにつけ,地方在住者のあたしは「こんな東京の居酒屋,行きたい!」との思いを強くする.20年ぶりに文庫化にあたって,居酒屋ガイド部分を改めて再取材の上書き下ろしたという著者に脱帽.
読了日:12月21日 著者:森下 賢一
太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
語彙とか知識とか行動とかの量の違いこそあれ,ホモソーシャルな集団で過ごした学生時代の風景として懐かしさを感じた.
読了日:12月20日 著者:森見 登美彦
ブレイクダウン 4 (4) (SPコミックス)ブレイクダウン 4 (4) (SPコミックス)
食堂で.巨大隕石の直撃による「未曾有(みぞゆう(w))」の災害・二次災害という話なのだとようやく分かる.
読了日:12月18日 著者:さいとう たかを
本当に頭がよくなる1分間勉強法本当に頭がよくなる1分間勉強法
書店での立ち読みだから「完読」に入れるのもアレだが….この手の速読本なり勉強本は,そもそもフォントがでかいとか行間がゆったり,とか本の造りの問題もあるんだろうが中身のメソッドをそのまま適用できるものが多い.本書の特徴は,よくある「五感を使って学ぼう」のうち,はっきりと書き出して学ぶことの否定(タイムロスが大きい)と「右脳を使う」(右脳を活性化するとされている手法)の推奨である.
読了日:12月15日 著者:石井 貴士
疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)
血液型占いや超能力,『水からの伝言』などなどくらいまではこれまでもいろいろな(科)学者たちが「疑似科学」として論じてきたところである.実際,本書でも「第一種/第二種〜」として考察──先発の参考文献の内容をコンパクトに解説している感覚だが──している.本書の特色は「第三種〜」として環境問題を主とする「複雑系の問題」を暫定的に「疑似科学」として論じたところ.「予防措置原則」の提唱(たぶん著者オリジナルではないが)と疫学的アプローチの効用について強調している.
読了日:12月15日 著者:池内 了
現代史の虚実―沖縄大江裁判・靖国・慰安婦・南京・フェミニズム現代史の虚実―沖縄大江裁判・靖国・慰安婦・南京・フェミニズム
サブタイトルどおり,大江健三郎の『沖縄ノート』記述による名誉毀損訴訟や安倍元首相期の米下院・従軍慰安婦決議などの現代史が関わる事件や国際問題からフェミニズム,喫煙をめぐる問題まで,主に保守系論壇紙・誌に著者が寄稿した文章の集成.バリバリの実証主義で勉強になるし,勝手に人柄を想像して憧れる.ふだんあまり掲載誌のような保守系新聞・雑誌等を読まず,どちらかというと戦後民主主義による歴史教育にどっぷりつかって,新聞も日曜日だけ朝日を買う(読書欄と書籍広告を読むため)あたしだが(爆).
読了日:12月15日 著者:秦 郁彦
山口組概論―最強組織はなぜ成立したのか (ちくま新書)山口組概論―最強組織はなぜ成立したのか (ちくま新書)
山口組六代の歴史・組織運営・経営理念を文字どおり「概論」した1冊.とりわけ,山口組を全国的な組織に作り上げた三代目・田岡一雄組長について,三代目を支えた舎弟・若頭たちの人物像も含めて詳しく記されている.また,抗争や合従連衡の相手方となった他団体についても紙幅が割かれている.山口組を知れば戦後アウトロー史が分かる,そんな1冊.一貫して伝わる「侠客たらん」とする組長たちの思想と彼らを規制し必要以上の弱体化を図る法制・社会状況とのアンバランスを憂える著者に一部共感するところがあった.
読了日:12月14日 著者:猪野 健治
ブレイクダウン Vol.3 (3) (SPコミックス)ブレイクダウン Vol.3 (3) (SPコミックス)
食堂読書.何があったか分からないが,『ドラゴンヘッド』とか『日本沈没』とか同様の設定のようだ.
読了日:12月11日 著者:さいとう たかを
寺島町奇譚 (ちくま文庫)寺島町奇譚 (ちくま文庫)
戦前の玉の井遊郭の情景が,なんというか滝田ゆう独特の潤んだ描線で淡々と表現されている.おそらくは銘酒屋へ繰り込む,あるいは遊んだ帰りの嫖客を相手にする酒場を稼業とする家族とその周辺の出来事が,四季の情感を漂わせながら,本当に淡々と描かれていて,野暮ったいセンチメントもなく,不思議な読後感.
読了日:12月08日 著者:滝田 ゆう
爆笑問題のニッポンの教養 検索エンジンは脳の夢を見る 連想情報学爆笑問題のニッポンの教養 検索エンジンは脳の夢を見る 連想情報学
だいぶ以前に「新書マップ」は使ったことがあって,最近では「松岡正剛の千夜千冊」サイトでもこの連想検索が使われているのを試したことがある.本書では,爆笑問題の二人が連想検索大絶賛だが,あたしは使い込んでないから良し悪しを云々できない.ただ,日常,googleなどの検索での外れ感(ヒットが多いのに欲しい情報がない,逆にヒット数が少なすぎなど)を覚える者にとっては,関連する情報をまとめて提示してくれるこの仕組みの動向には目配りしたい.
読了日:12月08日 著者:太田 光,高野 明彦,田中 裕二
歌舞伎の愉しみ方 (岩波新書 新赤版 1162)歌舞伎の愉しみ方 (岩波新書 新赤版 1162)
田舎者ゆえ,歌舞伎は一度も観たことがない(ETVで日曜あたりにやっている番組はたまに観るが).だが,歌舞伎は古典落語の世界と関わりが深いので勉強のため.軽い文体で,随所に山川さんのスケッチがあり,読みやすくまた歌舞伎を観たいという気にさせる.
読了日:12月08日 著者:山川 静夫
爆笑問題のニッポンの教養 我働く ゆえに幸あり? 教育社会学爆笑問題のニッポンの教養 我働く ゆえに幸あり? 教育社会学
仕事は自分で選びしたいことをすべきであってそれが思いどおりにならないのは本人に「も」責任があるという太田の考えは,個人が思うような就職ができない状況なのは労働政策に関する国や企業の対応のサボタージュだという本田先生の考えに,あえてしている反論ではないように思う.ただ,本田先生の主張は,あまりにも生真面目すぎるように聞こえることに読者としても危うさを覚えた.でも,先生の考える施策だったり当事者運動の推進だったりは,ロスジェネのあたしも納得.
読了日:12月07日 著者:太田 光,田中 裕二,本田 由紀
鈴木先生 6 (6) (アクションコミックス)鈴木先生 6 (6) (アクションコミックス)
担任教師に恋人発覚,しかも恋人は妊娠していることを知った生徒たちが教師を糾弾の場へ,という展開は中学生感覚ならありそうだと思うけど,一巻まるごと中学生とは思えない討議が展開されていて,議論の最終盤で「女だって生ガマンするの大変なんだよ!?」の新論点が投げかけられて次巻へ.中学生の口を借りて,ものすごく緻密なセクシュアリティに関する議論をしている,という風にしか読めない.すごい.
読了日:12月07日 著者:武富 健治
数に強くなる (岩波新書 新赤版 1063)数に強くなる (岩波新書 新赤版 1063)
タイトルで実利的な内容を期待したものの,どちらかというと「蛇足」の部分も含めて,畑村センセイの数に関する一家言ありぼやきありのエッセイで面白い.しかし「大きい数は立体として具体化し把握する」とか「音や色など波長として広いダイナミックレンジを持つ感覚は対数化による変換を施して感覚器が把握しているのではないか,という仮説」とか「2-6-2の法則/7-10の法則/ニッパチの法則」など大きな数,複雑さを表す数をイメージ化して掴む方法は有益だった.
読了日:12月07日 著者:畑村 洋太郎
ロボ道楽の逆襲 (CUE COMICS) (CUE COMICS)ロボ道楽の逆襲 (CUE COMICS) (CUE COMICS)
とり・みきのコミックスを買うのは久しぶりのような気がする.画風がポップ.ただ,ストーリーの展開──そもそも「スジ」というべきものがあるのかどうかはともかく──あるキャラの振る舞いが話の進行に波紋を投げかけ,さらにその波紋が別のキャラから生じ,かと思いきや突然物語のフレームが一気に転換してしまったり…というのが見開きレベルで展開していくので,どこで読み終えていいのか分からず,いきおい,通して読んでしまう.このゆらぎ感がとり・みき世界だなぁと思う.
読了日:12月04日 著者:とり・ みき
石川の日本史入門―「ニッポン」の誕生石川の日本史入門―「ニッポン」の誕生
おべんきょう用.明治維新前までをさらっと読み通せる.また読む.
読了日:12月03日 著者:石川 晶康

読書メーター