読了:原尻+小山『IDEA HACKS!』ほか
- 作者: 原尻淳一,小山龍介
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- 作者: 小山龍介
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以前読んだ『レバレッジ時間術』同様,最近のはやりは時間を管理=投資対象として取り扱うためにどういう仕事の仕方をするか?と言うことなのかと思う.
今回読んだものも含めて「Google Calender」によるスケジュール管理は便利ですよ,というので最近使い出している.たしかに,視覚的にスケジュール把握できるし,基本的にインターネット接続環境にあるパソコンであればどこからでも読めて書けるという点がいい.もう少し,iCalとの同期に関してスムーズにいけばいいのだが.
いろいろ仕事のヒントになること(=「ハック」ということなんだろうが)が書いてあるのはたしか.では,類書と違ってどの点がこの本の「ウリ」なのか,ということは今ひとつ分からなかった.「大胆だな」という点でおもしろかったのは,労働分配率の観点から就業時間の25%を「闇で」自己投資に使え,と言う部分.公務員ならばもちろんのこと(職務専念義務違反)企業においても就業規則(無いところもあるだろうが)等において制限されているので「闇で」なのだが,こういうものは規則にしてしまえばただのネットサーフィンの時間になったりしてしまうだろうし….だから,いつまでたってもこっそりやるしかないのだろうけれども.
時間を管理して,ひねりだした時間を使って自分に投資(「何が自分にとっての投資か」という問いも別にあるのだが)して,仮の最終目標に向かって仕事していく.しかし,その最終目標はあくまで仮であって,時間の経過によってまた別な目標や新たな目標へと先延ばしされる.そしてまた,新たなその目標実現のためにさらなる時間管理・自己投資を続けていく.このサイクルを際限なくドライヴさせていくのがそもそもビジネス,ということを考えてみて「しんどいなぁ」というのが正直かつ陳腐な感想である.