読了:枝廣+内藤『入門!システム思考』

 「システム」と銘打っているので,「入門」とも題されているがかなりハードな内容のものを想像していたら,意外にもビジネス書テイストな一冊だった.

入門! システム思考 (講談社現代新書)

入門! システム思考 (講談社現代新書)

 要するに,

  • 事象を単一の視点・単一の要因から探る「分析的思考」ではなく要素間の相互作用として捉える「システム思考」を
  • そのためのツールとしては「時系列グラフ」と「ループ図」を使おう
  • (フィードバック・)ループには状態変化を強化する「自己強化型」と均衡に向けていく「バランス型」の2つしかない

ということに尽きる,ということのようだ.
 こういう思考法は,たしかに問題を簡単にしてしまおうという欲求のためにしばしば忘れられがちだが,未だに世間では定着していないのかねぇ,とふと思う.まぁ,個人的には注意喚起される内容だった.