ヘタレ山菜採り野郎

朝イチで,職場の他課の主幹とお世話になっている居酒屋のマスターと3人で「アイヌネギ*1」採りに出かける.
8:30に主幹から「ホントに行くのか?」と電話がかかってくる.「そのつもりで着替えました」と答えると,「じゃ,迎えにいく」と主幹.
で,電話を切ってから急に胸が苦しくなる.過換気症候群.最近,飲んだ次の日にちょいちょい出るようになってきて,これはつらい.
自分の吐いた息をもう一度吸いこむ(二酸化炭素の多い息を吸うことで,血中の酸素飽和度を下げるということなのか,病院に行っても「頭から紙袋かぶってしばらくそのまま安静にしてるように」と指導されるのだ)ようにして,少しでも症状を緩和するように努めていたが,結局一向によくならないままお迎えが来て,目的地へ出発.
車の中でも,採った山菜を入れるつもりのビニール袋を口に押し当て息していたのだが,ちっともよくならない.手の指先が冷たくなってくるわ,上半身が脱力してくるわ,しまいには急に猛烈な便意に襲われるわで,主幹・マスターから「大丈夫か」と心配される.「少し,よくなってきました」とは答えるものの,症状は波のようなもんで,引いたかと思ったらまた大波が寄せてくる.
結局,ちっともよくならないまま現地到着.胸が苦しいより,下半身の苦しみの方がつらくて,到着後すぐに人目もはばからず地面に燃料投下(爆).事後処理をしているうちに,同行メンバーとはぐれてしまう.
こうなったらと,とりあえず人探ししつつ目的のアイヌネギ採りを並行してやる.しかし,ちっとも見つからない.人もネギも.この山菜はけっこう急な斜面にちょこちょこと群生する植物なので,過換気でふらふらしている状態では,崖を下りていくのもままならない.30分くらい落葉と笹の覆う山を歩いていたら,何がよかったんだか過換気もおさまり,めぼしい斜面を下りていくと,ターゲットは出てるんだがいかんせん小さい.小指の先くらいのものがまばらに見えるだけ.ようやく15cmくらいのもの4本を持参の果物ナイフで根元からカットしてゲット.
到着から1時間ほど経過したので,車を停めた近くの斜面でネギ探しをしていたらようやくマスターと合流.「おう,そこにあるぞ」と指示された先にはけっこう太いアイヌネギの塊が.ここで4本ゲット.
最終採取量.8本(爆).
夜,マスターの店でジンギスカンとこのアイヌネギで晩メシ.
う〜ん,人の採ったアイヌネギはうまい!…il||li _| ̄|○il||li
食べた後,息がものすごく臭かったり,食べ過ぎると胃がやられたりと,超個性派ともいうべきこの春の山菜.しかし,北海道人の多くはこれで春を感じたりするのである.
(20050505記す)